京都駅から近くて、京都のシンボル的な存在の世界遺産 東寺ですが、真下まで歩いて行って五重塔を見上げたことはありますか?
その迫力、西郷隆盛との関わり等 実は知っていただきたいことがたくさんあります。
目次
錦の御旗の登場
1868(慶應四年) におきた鳥羽伏見の戦いの折、薩摩藩の本陣は東寺にありました。
鳥羽伏見の戦い勃発の翌日、薩摩藩ら討幕派の本陣が置かれた場所で、「錦の御旗」が東寺に立てられました。
すなわち、慶應四年1月4日午前中に、京都東寺の新政府軍本営に 征討大将軍に任ぜられた 仁和寺宮親王が「錦の御旗」を持って入ったと言われています。
錦の御旗は、朝廷軍(官軍)の旗印で、本来は天皇から官軍の大将に与える物です。実際は、岩倉具視卿と薩摩との間で密造されたようです。
「錦の御旗」の出現で、本営に居た薩長軍は一気に力が湧きました。
西郷隆盛が戦況を眺めた五重塔
また、西郷隆盛は高さ55メートルの五重塔の五層目から、望遠鏡で戦局を眺めました。当時は高い建物などなく、大阪から 京都へ攻めてくる幕府軍がよく見えたことでしょう。
幕府軍と薩摩、長州、土佐を中心とする新政府軍が激突したのは3・5キロ南の鳥羽街道「小枝橋」でした。新政府軍が勝利したため、東寺は傷つくこともなく現存しております
現在 春の東寺 ライトアップ

東寺 京都駅より徒歩約15分
自信のない方は 近鉄線 東寺駅から 直進 徒歩約5分 こちらの行き方の方がわかりやすいかもしれません。
さて、行って来ました。4月6日。
夕方まで仕事をしてから、広島駅より新幹線に乗って、京都駅から近い東寺へ。
夜8時すぎには、到着しました。
ライトアップされた風景は、回りの景色が見えないので、昼とはまた違い150年前にタイムトリップしたようです。
東寺の象徴としてお馴染み五重塔は、天長三年(826)弘法大師様の創建ですが、雷等により4回も焼失しているそうです。現在の五重塔は1644年に徳川家光の寄進によって竣工したものです。
新幹線の車窓からも見える東寺の五重塔ですが、近くで見たら迫力も威厳も素晴らしいです。
今年の桜は散るのがはやかったので、ソメイヨシノは終わっていましたが、八重桜や垂れ桜は綺麗でした。
下から見た時のこの迫力、木と木の組み方に惚れ惚れしました。数百年前に何人の職人さんが思いを込めて、命をかけて作っていったのかと心に迫ります。
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